Pythonを使用してシリアル通信を行うことは、ArduinoやRaspberry Piなどの組み込みシステムとの連携やセンサーデータの取得など、さまざまなプロジェクトで役立ちます。ここでは、Pythonを使ったシリアル通信の基本的なプログラミング手法について解説します。
1. 必要なモジュールのインポート
Pythonの標準ライブラリに含まれるserial
モジュールを使用してシリアル通信を行います。まずは、serial
モジュールをインポートします。
2. シリアルポートの設定
使用するシリアルポートの設定を行います。ポート名やボーレートなどを指定します。
■Linuxの場合
■Windowsの場合
■Macの場合
3. シリアルポートのオープンと通信の準備
serial.Serial()
を使用してシリアルポートを開き、通信の準備を行います。
4. データの送信
write()
メソッドを使用してデータを送信します。
5. データの受信
read()
メソッドを使用してデータを受信します。
6. シリアルポートのクローズ
通信が終了したら、シリアルポートをクローズします。
実例:Arduinoとのシリアル通信
以下は、ArduinoとPython間でのシリアル通信の例です。
Arduino側のスケッチ:
Python側のコード:
このコードを実行すると、PythonがArduinoに「Hello, Arduino!」というメッセージを送信し、Arduinoからの応答を受信して表示します。
以上が、Pythonを使用したシリアル通信の基本的なプログラミング手法です。Pythonのserial
モジュールを活用して、さまざまな組み込みシステムとの通信を行い、さまざまなプロジェクトを実現しましょう。